清龍

清龙(チンロン)とは?

清龙(チンロン)は、国標麻雀における16翻の役種の一つで、同一の花色で1から9までの数牌を順に揃える和了形を指します。清龙は、同一の花色で「123」「456」「789」の順子を全て揃えることで成立する役です。この役は、日本麻雀では「一気通貫(イッキツウカン)」と呼ばれ、門前で2翻、副露で1翻とされています。

清龙の基本ルール・成立条件

  • 同一の花色で「123」「456」「789」の順子を揃えること:例えば、萬子(マンズ)で「123」「456」「789」の順子を作成する。
  • 他の面子(順子、刻子)や雀頭(対子)を含む基本的な和了形を形成すること:通常の和了形と同様に、4つの面子と1つの雀頭を揃える必要があります。

例示的な牌形

  • 手牌:一萬・二萬・三萬(萬子の1-2-3の順子)、四萬・五萬・六萬(萬子の4-5-6の順子)、七萬・八萬・九萬(萬子の7-8-9の順子)、東・東・東(東の刻子)、南・南(南の対子)
  • 解説:この手牌は、萬子で「123」「456」「789」の順子を揃えており、清龙の条件を満たしています。また、東の刻子と南の対子を含む基的な和了形となっています。

清龙の注意点

清龙の戦術上の注意点

  • 手牌の調整:序盤から特定の花色の1~9の数牌を集める戦略が求められます。不要な字牌や他の花色の数牌は早めに処理し、手牌を清龙の形に近づけることが重要です。
  • 他家の捨て牌の観察:必要な数牌が他家によって捨てられている場合、手牌の進行を再検討する必要があります。特に、狙っている数牌が場に多く出ている場合は、清龙の成立が難しくなる可能性があります。
  • 柔軟な戦略:清龙は高得点の役ですが、手牌の進行状況や場の状況によっては、他の役への切り替えも検討する柔軟性が必要です。

特殊な状況

  • 副露(ポン、チー)による影響:日本麻雀では、副露すると一気通貫の翻数が減少しますが、国標麻雀ではそのような規定はなく、副露しても清龙の16翻が適用されます。
  • 七対子(チートイツ)との複合:清龙は順子で構成される役であるため、七対子の形とは複合しません。

他の役との組み合わせ

  • 平和(ピンフ、2翻):全ての面子が順子で構成され、且つ雀頭が役牌でない場合、平和と清龙が同時に成立します。
  • 缺一门(チュエイーメン、1翻):一つの花色が欠けている場合、缺一门と清龙が同時に成立します。
  • 喜相逢(シーシャンフォン、1翻):同じ数の異なる花色の順子が揃っている場合、喜相逢と清龙が同時に成立します。