大三元

大三元(だいさんげん)とは?

大三元(だいさんげん)とは、三元牌(中・發・白)の全てを刻子または槓子で揃えた特殊な和了形のことです。三元牌という役牌をすべて刻子または槓子で揃えるため、非常に難易度が高く、国標麻雀では88番(ファン)という最高クラスの役に分類されています。

大三元の基本ルール・成立条件

  • 三元牌(中・發・白)すべてを刻子または槓子で揃えること:一つでも雀頭(対子)にすると『小三元』になってしまいます。必ず3種類すべてを刻子または槓子にする必要があります。
  • 残り1面子および雀頭は自由に選択可能:大三元の成立条件は三元牌3刻子(槓子)までなので、残り1面子と雀頭は数牌や風牌など自由です。
  • 副露(ポン・カン)しても成立可能:門前清でも、副露して和了した場合でも大三元は成立します。

例示的な牌形

  • 手牌:中刻子、白刻子、發刻子、5-6-7萬順子、6萬雀頭。
  • 説明:三元牌を全て刻子に揃え、残りを自由に構成した基本形。

大三元の注意点

  • 初期の配牌状況の判断が極めて重要:配牌や序盤で三元牌(中・發・白)の対子や暗刻が揃っている場合にのみ狙いましょう。三元牌が十分でない場合は早期に別の役へ方針転換する柔軟さが必要です。
  • 三元牌を最優先で刻子化する:大三元の成否は三元牌の刻子化にかかっているため、三元牌の対子は必ず保持し、積極的に刻子へと進化させましょう。他の牌を切る際にも三元牌を崩さないように注意しましょう。
  • 副露(ポン・カン)のタイミングを慎重に決定する:他家が捨てた三元牌を積極的にポンして刻子形成を進めますが、早すぎる副露は他家の警戒を呼び、必要牌を絞られるリスクが高まります。手牌が完成に近づいた段階で、副露を効果的に活用しましょう。
  • 他家の警戒をかわす工夫が重要:三元牌ばかりを鳴くと、大三元狙いを他家が察知しやすく、牌が止められます。序盤~中盤までは極力手牌を伏せ、後半に一気に副露を集中させましょう。
  • 防御面のリスク管理を徹底する:大三元狙いでは手牌が偏り、防御力が非常に弱くなります。不要牌を早期に安全牌として確保し、他家からの攻撃に備えることが重要です。
  • 小三元への柔軟な切り替えを意識する:三元牌が完全に揃わなくても、2種類の刻子と1種類の雀頭を揃える『小三元』への移行も常に考えておきましょう。無理な固執は放銃の原因になるため、状況判断を優先して対応しましょう。

他の役との組み合わせ

  • 字一色(64番)との複合:全ての面子を字牌(風牌+三元牌)で揃えれば複合し、計152番の究極の高得点が得られます。
  • 碰碰和(対々和・6番)との複合:すべて刻子で構成すれば対々和も成立し、計94番以上の高得点が可能です。
  • 混幺九(32番)との複合:残る面子を幺九牌の刻子で揃えれば混幺九も成立し、合計120番の高得点になります。
  • 役牌(三元牌 各2番)との追加:三元牌の刻子はそれ自体が役牌のため、追加で各2番(計6番)が加算されます。