三槓

三槓(サンカン)とは?

三槓(サンカン)とは、和了形の中に3つの槓子(カンツ)を含む役を指します。槓子とは同じ牌を4枚揃えた面子のことを指し、三槓ではこれを3セット完成させる必要があります。国標麻雀では非常に難易度が高く、32番(ファン)という非常に高得点な役に分類されます。

三槓の基本ルール・成立条件

  • 3つの槓子を作ること:3組の槓子(暗槓でも明槓でも構いません)を揃える。槓子は4枚同一の牌を揃えることで成立する面子。
  • 残りの1面子と雀頭(対子)を揃えること:3つの槓子以外に、もう1面子(順子または刻子)と雀頭を加えた「4面子1雀頭」の一般的な和了形が必要です。
  • 副露(明槓)しても成立可能:暗槓(手牌内のみでの槓)でも、明槓(ポンした刻子に後から加槓)でもどちらでも成立します。

例示的な牌形

  • 手牌:4-4-4-4萬、5-5-5-5萬、3-3-3-3筒、2-2-2索、6索雀頭。
  • 説明:槓子を3つ作った三槓。

三槓の注意点

  • 序盤の牌状況を慎重に判断する:配牌で複数の対子や刻子があり、特に対子が多い場合に狙い目となります。配牌がバラバラで対子が少ない場合は無理に狙わず、別の役を検討する方が無難です。
  • 槓子の形成を慎重かつ計画的に進める:最初から暗槓するよりも、序盤は刻子で保持し、後から加槓で明槓することで安全かつ効果的に槓子を増やせます。槓子を増やすとツモ回数が増えドラも増えますが、同時に他家にも有利な状況を与えかねないため、槓をするタイミングは非常に慎重に決定する必要があります。
  • 副露(ポン・加槓)のタイミングを細心の注意で選ぶ:他家が捨てた牌をポンして刻子を作り、その後に加槓する戦術が有効です。ただし、副露のタイミングを誤ると他家から警戒され、さらに必要な牌が出にくくなる可能性があります。
  • 槓のリスクを理解し対策を準備する:槓をすると槓ドラがめくられ、他家にもメリットが生じます。相手が高得点を狙いやすくなるため、自分の手が十分に高得点になる見込みがある時のみ槓を行います。また槓をすると手牌が公開され、手役が推測されやすいため、相手から危険牌を切り出されにくくなるリスクも考慮します。
  • 守備力低下に注意し、安全牌確保を心掛ける:槓を多用すると手牌構成が極端に偏り、守備力が非常に弱くなります。手牌内で不要な牌や安全牌を適度にキープし、万が一の他家リーチや高得点手に備えることが重要です。
  • 他の役への柔軟な切り替えを忘れずに:三槓を狙いながら、刻子系役(例えば対々和や混一色)への移行可能性を常に考えておきましょう。無理な固執は手詰まりや放銃につながるため、常に状況に応じた柔軟な判断を心掛けます。

他の役との組み合わせ

  • 碰碰和(対々和・6番)との複合:槓子を作るということは必然的に刻子系統が中心となるため、対々和が自然に成立します。
  • 混一色(6番)・清一色(24番)との複合:同一スートまたは同一スート+字牌のみで槓子を揃えると、混一色・清一色と複合可能であり、さらに高い得点になります。
  • 役牌(三元牌・風牌・2番)との複合:役牌を槓子にするとその分役牌の点数が加算されます。