連七対

連七対(レンチートイ)とは?

連七対(レンチートイ)とは、同一スート(萬子・筒子・索子のいずれか)で、連続した数字の7組の対子(雀頭)を揃えた特殊な和了形のことです。具体的には、「11・22・33・44・55・66・77」のように、7つの連続する数字を全て対子で構成する役で、非常に難易度が高く、国標麻雀では最高クラスの88番(ファン)に設定されています。

連七対の基本ルール・成立条件

  • 同一スート(萬子・筒子・索子)で揃えること:他のスートや字牌を含んではいけません。
  • 7組の対子が連続した数字であること:必ず「1から7」「2から8」「3から9」など、7つの連続する数牌で構成されます。
  • 門前清(鳴き無し)のみで成立する:副露(ポン・チー・カン)は認められず、門前で完成する必要があります。

例示的な牌形

  • 手牌:2筒対子、3筒対子、4筒対子、5筒対子、6筒対子、7筒対子、8筒対子。
  • 説明:2から8までの連続した対子で構成された基本的な連七対。

連七対の注意点

  • 初期段階の配牌判断が極めて重要:配牌や序盤で同一スートが極端に偏り、かつ対子が複数ある時のみ狙いましょう。中途半端な状況では無理に狙わず、他の役への柔軟な方針転換が必要です。
  • 対子を最優先に管理する:連七対は全て対子で構成する役であるため、序盤から対子の牌を丁寧にキープしましょう。同じ数字の牌が3枚になった場合は、余分な1枚を早めに整理し、他の対子作りのための牌を手元に残すよう注意します。
  • 絶対に副露(鳴き)をしない:連七対は門前役なので、他家の牌を鳴くことは許されません。手牌が進まない場合でも自摸(ツモ)にこだわる覚悟が重要です。
  • 他家の警戒を避ける工夫が必要:特定のスートばかり集めると他家が警戒して必要な牌を止める可能性があります。序盤~中盤までは極力手牌を伏せて進め、狙いを察知されにくくしましょう。
  • 防御面の徹底管理が不可欠:連七対を狙う手は偏りが激しく、防御が難しくなります。他のスートや字牌を安全牌として確保し、他家のリーチや高得点手への防御策を常に考える必要があります。
  • 柔軟な役への転換を常に意識する:連七対が難しくなった場合、「七対子(チートイツ)」「清一色」「一気通貫」など、他の役へ柔軟に切り替えられるよう手作りしましょう。無理な固執を避け、常に冷静な状況判断を行うことが重要です。

他の役との組み合わせ

  • 清一色(24番)との複合:同一スートのみの役なので、清一色が自然に複合し、計112番という極めて高い得点になります。
  • 七対子(24番)との複合:全て対子で揃えるため、七対子が必ず成立し、合計112番になります。
  • 無字(1番)との複合:字牌を使用しないため、無字も自動的に成立します。
  • 断么九(タンヤオ・2番)との複合(数字が2~8の場合のみ):「2~8」の連続した牌で構成すれば、断么九が追加され、合計114番となります。