一色三節高

一色三節高(いっしょくさんせつこう)とは?

一色三節高(いっしょくさんせつこう)とは、同一スート(萬子・筒子・索子のいずれか)において、数字が連続した3組の刻子(または槓子)を揃えることで成立する高難度かつ高得点の役です。例えば「333萬・444萬・555萬」のように、同じスート内で連続する数字の刻子3組を完成させると成立します。国標麻雀では24番(ファン)とされ、非常に大きな価値を持つ役です。

一色三節高の基本ルール・成立条件

  • 同一スート内であること:萬子・筒子・索子のいずれか一種類のみ使用可能。他のスートや字牌が混じると成立しない。
  • 連続する3つの数字で刻子を形成する:「111・222・333」や「456・567・678」など、連続した3つの数字の刻子を揃える。刻子の代わりに槓子でも構いません。
  • 基本的な麻雀の和了形(4面子1雀頭)を満たすこと:一色三節高の3つの刻子以外に、残りの1面子(順子、刻子、槓子)と雀頭を作る。

例示的な牌形

  • 手牌:三萬・三萬・三萬(3萬の刻子)、四萬・四萬・四萬(4萬の刻子)、五萬・五萬・五萬(5萬の刻子)、七筒・七筒・七筒(7筒刻子)、八萬・八萬(8萬雀頭)
  • 説明:3萬・4萬・5萬の連続した刻子で一色三節高が成立。萬子のみのため清一色と複合し、さらに刻子のみのため碰碰和とも複合。

一色三節高の注意点

一色三節高の戦術上の注意点

  • 序盤の判断が成功のカギ:配牌の時点で、同じスートの牌が偏り、かつ数字が連続している場合に限り狙います。序盤に刻子候補(対子)が複数揃っていなければ、無理に狙わないほうが安全です。
  • 牌の重複を慎重に管理する:一色三節高は連続した数字を刻子で揃える必要があるため、同じ牌が最低でも3枚ずつ必要です。場の状況や自分の手牌で同じ牌が重複しているときは、それらを積極的にキープしましょう。対子が揃った場合は安易に切らず、暗刻・槓子に発展させる可能性を考えます。
  • 副露(ポン・カン)の活用と注意:一色三節高は副露しても成立しますが、序盤から頻繁にポンすると他家に役が察知され、牌を絞られてしまいます。中盤以降に一気に鳴く、または他家が放銃しやすくなるタイミングを見極めて副露を使うのが理想的です。
  • 他家の警戒への対応:特定の数字が偏った副露を繰り返すと、他家は容易にあなたの手役を見抜きます。すると、必要牌を止められ和了が難しくなります。鳴きをできるだけ遅らせ、手牌の形が整ってから一気に動くことで、成功率を高めます。
  • 守備面の対策を忘れずに:一色三節高を狙う際、牌の偏りから守備が脆弱になりやすいです。途中で不要牌(特に字牌や別スート)を安全牌候補としてしっかり残しておくのが重要です。
  • 他の役への柔軟な切り替え:一色三節高を狙いながら、手牌の状況次第では、一色三同順や清一色、碰碰和(対々和)など別の役への移行も柔軟に考えることが大切です。無理に固執すると失敗するため、状況判断と柔軟性を持つことが必要です。

他の役との組み合わせ

  • 清一色(24番)との複合:一色三節高は必ず同一スートなので、清一色と自然に複合します。両役が成立すると合計48番にも達します。
  • 碰碰和(対々和・6番)との複合:一色三節高は刻子中心の役なので、もう1組の面子も刻子にすると碰碰和も成立します。計30番以上を狙えます。
  • 断么九(タンヤオ・2番)との複合:数字が2~8のみで刻子を揃えれば断么九も成立します。
  • 一色四節高(32番)への発展:刻子をさらに1組、連続した数字で加えると、さらに高い役「一色四節高」にグレードアップします。