大于五

大于五(ダーユーウー)とは?

大于五(ダーユーウー)は、国標麻雀における12翻の役種の一つで、数牌の6から9までの牌のみで構成された和了形を指します。大于五は、萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)のいずれかの花色において、6、7、8、9の数牌だけを用いて順子、刻子、将牌(雀頭)を構成する和了形です。この役は、手牌全体が6以上の数牌で統一されていることから、「大于五」と呼ばれます。

大于五の基本ルール・成立条件

  • 数牌の6、7、8、9のみで構成すること:手牌全体がこれらの数牌だけで構成されている必要があります。
  • 順子、刻子、将牌を含む基本的な和了形を形成すること:通常の和了形と同様に、4つの面子(順子または刻子)と1つの将牌(雀頭)を揃える必要があります。

例示的な牌形

  • 手牌:六萬・七萬・八萬(萬子の6-7-8の順子)、七萬・七萬・七萬(萬子の7の刻子)、八萬・八萬・八萬(萬子の8の刻子)、七筒・八筒・九筒(筒子の7-8-9の順子)、九索・九索(索子の9の対子)
  • 解説:この手牌は、全ての牌が6~9の数牌で構成されており、順子と刻子、対子がに組み合わされています。したがって、大五の条件を満たしています。

大于五の注意点

大于五の戦術上の注意点

  • 手牌の調整:序盤から6~9の数牌を集める戦略が求められます。不要な1~5の数牌や字牌は早めに処理し、手牌を大于五の形に近づけることが重要です。
  • 他家の捨て牌の観察:必要な牌が他家によって捨てられている場合、手牌の進行を再検討する必要があります。特に、6~9の数牌が場に多く出ている場合は、大于五の成立が難しくなる可能性があります。
  • 柔軟な戦略:大于五は高得点の役ですが、手牌の進行状況や場の状況によっては、他の役への切り替えも検討する柔軟性が必要です。

特殊な状況

  • 七対子(チートイツ)との複合:従来の規則では、大于五は基本的な面子構成でのみ成立するとされていましたが、現在の共通認識では、七対子の形でも大于五が成立し、七対子(24翻)と大于五(12翻)の合計36翻が得られるとされています。
  • 無字(ウーヅ)との関係:大于五は数牌のみで構成されるため、無字(1翻)の役も同時に成立しますが、重複して計算されません。

他の役との組み合わせ

  • 混一色(ホンイーソー、6翻):一つの花色の数牌と字牌で構成される役で、大于五と組み合わせることで高得点が狙えます。
  • 清一色(チンイーソー、24翻):一つの花色の数牌だけで構成される役で、大于五と組み合わせることでさらに高得点が期待できます。
  • 断幺(タンヤオ、2翻):1と9の数牌および字牌を含まない役で、大于五は必然的に断幺の条件を満たすため、同時に成立します。