一色四節高

一色四節高(いっしょくすーせつこう)とは?

一色四節高(いっしょくすーせつこう)とは、同一スート(萬子・筒子・索子のいずれか1種)の数牌で、数字が連続する4組の刻子(または槓子)を作る役です。例えば、「333萬・444萬・555萬・666萬」のように、同じスートの中で数字が1ずつ連続した刻子を4組揃えることが条件です。役としては極めて難しく、48番(ファン)という非常に高い得点が設定されています。

一色四節高の基本ルール・成立条件

  • 同一スート内で数字が連続する4つの刻子(または槓子)を揃えること:例:「222索・333索・444索・555索」のように連続した数字の刻子を揃える必要があります。数字が途中で飛ぶ(例:111萬・333萬・444萬・555萬)形では成立しません。
  • 通常の和了形(4面子1雀頭)を満たす必要がある:4つの連続した刻子(槓子)に加え、残りの1雀頭(対子)が必要です。雀頭は同一スートのどの数牌でも、役牌以外の字牌でも構いません。
  • 副露(ポン・カン)をしても成立可能:門前清でも、鳴き(ポンや槓)を行った状態でも役は成立します。

例示的な牌形

  • 手牌:6-6-6萬、7-7-7萬、8-8-8萬、9-9-9萬、 5萬雀頭。
  • 説明:萬子で連続する4つの刻子が成立。

一色四節高の注意点

  • 配牌時の状況判断が極めて重要:最初の配牌や序盤で同一スートの牌が偏り、かつ連続する数字で複数の対子・刻子がある場合のみ狙います。途中からの方針転換は難しいため、初期段階での正確な判断が求められます。
  • 刻子を作るための手牌管理がポイント:一色四節高は刻子が必須なため、対子や暗刻が手牌にあれば大切に保持し、無理に順子に組み替えたりせず、刻子化を意識します。他家からの牌をポンできる機会も多いため、副露での刻子形成も積極的に検討しましょう。
  • 副露(ポン・カン)のタイミングを慎重に見極める:副露によって刻子を揃える場合、早すぎる鳴きは他家に狙いを察知されやすくなり、重要牌が止められるリスクが増えます。自力である程度手牌が整ってから、確実に刻子が揃う段階で副露を仕掛けるのが理想的です。
  • 他家の警戒に対する慎重な対応が必要:同じスートで連続する数字の刻子を何度も鳴くと、他家は役を予測し、牌を絞り始めます。序盤は可能な限り手牌を伏せ気味に進め、完成が近づいた後半で一気に動くと良いでしょう。
  • 防御面への配慮が重要:一色四節高を狙うと手牌が極めて偏るため、守備力が大きく低下します。他のスートや字牌など不要牌を早めに安全牌としてキープしておき、他家の攻撃への対応力を維持することが重要です。
  • 柔軟な役の切り替えを常に意識する:狙っている途中で困難と感じた場合でも、「一色三節高」「清一色」「碰碰和(対々和)」など別の役への切り替えを常に考慮しましょう。無理に固執せず、状況に応じて臨機応変に対応することで勝率が上がります。

他の役との組み合わせ

  • 清一色(24番)との複合:同一スートで揃える役のため、必ず清一色が成立します。一色四節高(48番)+清一色(24番)=計72番の超高得点になります。
  • 碰碰和(対々和・6番)との複合:全て刻子(または槓子)で揃えるため、対々和も自然に成立します。合計78番という極めて高い得点を獲得できます。
  • 断么九(タンヤオ・2番)との複合:使用する数字が2~8の範囲内であれば断么九も追加されます。
  • 役牌(三元牌・風牌・2番)との複合:雀頭に役牌を用いれば追加で役牌の点数が加算されます。