一色四同順

一色四同順(いっしょくすーとんしゅん)とは?

一色四同順(いっしょくすーとんしゅん)とは、同一スート(萬子・筒子・索子のいずれか)で、完全に同じ数字の順子を4組揃える役です。例えば、「234萬・234萬・234萬・234萬」のように、まったく同一の順子を4つ集める役で、非常に困難で希少性が高いことから国標麻雀において48番(ファン)という非常に高い価値が与えられています。

一色四同順の基本ルール・成立条件

  • 同一スート内で完全に同じ順子が4組必要:例えば「345索」なら、それを4回揃える(345索・345索・345索・345索)ということです。3つ以下では一色三同順(24番)になってしまうため、必ず4組揃えることが必要です。
  • 基本の和了形(4面子1雀頭)を満たす:一色四同順の4つの順子以外に、別途雀頭(対子)を作る必要があります。雀頭は、同一スートのどの数牌でも、役牌以外の字牌でも構いません。
  • 副露(チー)をしても成立可能:門前清(鳴かずに完成)でも、副露(チー)を使っても成立します。

例示的な牌形

  • 手牌:1-2-3筒、1-2-3筒、1-2-3筒、1-2-3筒、 六萬雀頭。
  • 説明:筒子の123を4組揃え、雀頭も役牌以外で構成。

一色四同順の注意点

  • 初期段階での手牌判断が最重要:配牌や序盤で、同じスートで同じ数字の牌が多数重なっている場合のみ狙うべき役です。配牌がバラバラな状態では、途中から狙うことは非常に困難なため、早期に見極めることが重要です。
  • 手牌の重複(対子や暗刻)を有効活用する:一色四同順を狙う際には、同じ順子の構成牌(例:345索の場合は3・4・5索)を複数枚ずつ揃える必要があります。同じ数字が重なった場合は安易に切らず、手牌内で効率的に利用し、順子の重複を作ることを目指しましょう。
  • 副露(チー)を行うタイミングを慎重に決定する:この役は副露をしても成立しますが、あまり早期にチーを行うと他家に意図が露見し、必要牌を絞られるリスクが高まります。可能な限り自力で順子を揃えつつ、最後の1~2組を確実に揃えるために、中盤~終盤に戦略的な副露を行うのが理想です。
  • 他家からの警戒への対策を入念に行う:同じ順子を何度も副露すると、他家は一色四同順を狙っていることに気付きます。これにより、必要な牌がなかなか出てこなくなります。序盤は手を伏せて進め、できるだけ自摸(ツモ)に頼り、他家に察知されにくい打牌を心掛けます。
  • 防御面のリスク管理をしっかり行う:一色四同順を狙う手は非常に偏りが強いため、防御力が低下しやすいです。途中で不要となる他のスートや字牌を、安全牌として確保しておくことが非常に重要です。
  • 役の切り替え判断を常に念頭に置く:狙っている途中で難しくなった場合でも、「一色三同順」や「清一色」「一色四歩高」など、別の役に柔軟に切り替えることが必要です。固執すると、和了チャンスを逃すリスクがあるため、臨機応変な対応力を持つことが重要です。

他の役との組み合わせ

  • 清一色(24番)との複合:一色四同順は必ず同一スートで作るため、自然に清一色と複合します。一色四同順(48番)+清一色(24番)=合計72番の超高得点となります。
  • 断么九(タンヤオ・2番)との複合:順子の数字が2~8のみの場合、断么九も複合可能です。
  • 平和(ピンフ・2番)との複合(門前清時のみ):雀頭が役牌以外の牌であれば、平和との複合も可能です(ただし門前清限定)。