幺九刻

幺九刻とは?

幺九刻は、国標麻将で使用される1翻の役(翻種)で、数牌の1・9、あるいは字牌(東・南・西・北・白・發・中)のいずれかを刻子(3枚組・または槓子4枚)にする形が対象となります。「刻子(コーツ)」は自分の手のうちで同一牌を3枚揃えたもの(暗刻)、あるいは鳴いて集めた明刻などを含みます。ただし、幺九刻が複数ある場合も、それぞれを1翻ずつ加算できるのか、あるいは制限があるかなどは細かい取り決めによって異なります。

幺九刻の基本ルール・成立条件

  • 手牌の中に、幺九牌の刻子を持っていること。(たとえば東東東や9筒9筒9筒など。)
  • それが完成した形(4面子1雀頭など)で和了する場合に、「幺九刻」分の1翻を加算する。
  • 通常、幺九刻は「複数面子が該当すれば複数個カウント」する仕組みが採用される場合と、1個までに留める場合などがルールで異なる可能性があります。(国標ルール細則により「同一面子要件の再利用不可」などの規定があるため。)

幺九牌(ヤオチュウパイ)とは

  • 数牌の1・9および字牌(東南西北・白發中)をまとめて「么九牌」と呼びます。
  • 国標麻将においては、例えば1萬1萬1萬の刻子や白白白の刻子を持っていれば、その面子1つにつき“幺九刻”という翻種の権利が発生しうる。

幺九刻の特殊な状況

鳴きのしやすさ

  • 幺九刻は1翻役であり、風牌や三元牌などは役牌としても使えるため、副露しやすいのが特徴です。
  • 中張牌の刻子よりも、幺九牌の刻子(特に役牌)を鳴いて成立しやすい→スピード上がりの可能性。

点数効率

  • 幺九刻自体は1翻なので、それだけでは大きくならないが、複数の幺九刻や他の翻種(役牌、混一色、対々和など)と組み合わせて翻数加算を目指すとよい。
  • たとえば「対々和(刻子×4)+幺九刻×複数+役牌×n」といった組合せで大きな翻数に育てる戦略もある。

鳴きすぎによるバレ

  • 幺九刻を複数ポンしていると、対々和系や字牌系を狙っているなど意図が透けやすく、警戒されやすい。
  • スピードとステルスのバランスを考えつつ、鳴くかどうか判断することが重要。

全幺九刻/混老頭・清老頭

  • 幺九刻自体は1面子(刻子)が幺九牌であることを示す1翻。
  • 全幺九刻(4面子すべてが幺九刻)であれば、さらに混老頭や清老頭(役満の場合も)を狙う形になるかもしれない。
  • ただし、清老頭は国標では役満、幺九刻の1翻など無意味になる(役満優先)場合が多い。