搶槓和

抢杠和(チャンカンホー)とは?

抢杠和(チャンカンホー)は、国標麻雀における8翻の役種の一つで、他家が加槓(カカン)を行う際、その槓牌をロンして和了することを指します。

抢杠和の基本ルール・成立条件

  • 他家が明刻(ポン)している牌に対して加槓を宣言すること:他家が既にポンしている刻子に対して、4枚目の同じ牌を引き加槓を行います。
  • その加槓牌が自分の和了牌であること:他家が加槓を宣言した際、その槓牌が自分の待ち牌であり、ロンできる状態である必要があります。

例示的な牌形

  • 手牌:一萬・二萬・三萬(萬子の123の順子)、四萬・五萬・六萬(萬子の 456の順子)、七筒・八筒・九筒(筒子の789の順子)、五筒、白・白(白板の対子)
  • 解説:相手は55筒をポンした状態で、4枚目の5筒をツモってカンを加えようとした時、プレイヤーが槍槓(チャンカン)で5筒をロンし、和了(ホーラ)が成立しました。

抢杠和の注意点

抢杠和の戦術上の注意点

  • 他家の手牌状況の把握:他家がポンしている牌に注目し、その後の加槓の可能性を予測することで、抢杠和のチャンスを見極めることができます。
  • 待ち牌の選択:自分の待ち牌が他家のポンしている牌と一致する場合、加槓のタイミングで抢杠和が成立する可能性があるため、待ち牌の選択に注意が必要です。

特殊な状況

  • 暗槓や明槓からの加槓に対する抢杠和:一般的に、抢杠和は他家の加槓に対してのみ成立し、暗槓や最初の明槓に対しては適用されません。
  • 国士無双における抢暗槓:一部のルール(例えば『咲-Saki-』の全国大会)では、国士無双が暗槓を抢和できる場合がありますが、国標麻雀では一般的に認められていません。

他の役との組み合わせ

  • 平和(ピンフ、2翻):順子のみで構成され、かつ両面待ちで和了する役で、抢杠和と組み合わせることで得点を上乗せできます。
  • 断么九(タンヤオチュー、2翻):么九牌(1、9、字牌)を含まない手牌で和了する役で、抢杠和と組み合わせることで追加点が期待できます。
  • 混一色(ホンイーソー、6翻):一種類の数牌と字牌のみで構成された手牌で和了する役で、抢杠和と組み合わせることで高得点が狙えます。