全帯五

全帯五(チュエンタイウー)とは?

全帯五は、和了形のすべての面子(順子、刻子、槓子)および雀頭(対子)に、必ず数牌の「5」を含めることで成立する役です。その名の通り、各構成単位が「5」を帯びていることから、この名称が付けられています。国際公式ルールでは16点(ファン)の高得点役とされています。

全帯五の基本ルール・成立条件

  • すべての面子に「5」を含める:和了形を構成する4つの面子(順子、刻子、槓子)のすべてに、数牌の「5」を1枚以上含める必要があります。
  • 雀頭も「5」の対子であること:雀頭(対子)も数牌の「5」の対子でなければなりません。他の数牌や字牌の対子では全帯五は成立しません。
  • 基本的な和了形を満たす:通常の和了形である「4面子1雀頭」の形を維持する必要があります。ただし、七対子などの特殊な和了形は全帯五として認められません。

例示的な牌形

  • 手牌:「555萬」「456萬」「345萬」「發發發」「55萬」
  • 説明:萬子のみで構成された全帯五の形に、發の刻子を加えることで役

全帯五の注意点

全帯五の戦術上の注意点

  • 手牌の状況を見極める:配牌や序盤のツモで数牌の「5」が複数枚ある場合、全帯五を狙うチャンスと考えられます。しかし、無理に狙うと手詰まりを起こす可能性があるため、状況判断が重要です。
  • 副露の活用:全帯五は門前清(メンゼンチン)でなくても成立します。そのため、ポンやチーを活用して手を進めることが可能です。ただし、副露すると他家に手役が推測されやすくなるため、注意が必要です。
  • 他の役との複合を意識する:全帯五は他の役と複合させることで、さらなる高得点を狙うことができます。例えば、混一色(ホンイーソー)や清一色(チンイーソー)と組み合わせることで、得点を大幅に上げることが可能です。

他の役との組み合わせ

  • 混一色(ホンイーソー):一種類の数牌と字牌で手牌を構成する役です。全帯五の条件を満たしつつ、他の面子や雀頭を字牌で構成すれば、混一色との複合が可能です。これにより、全帯五(16点)+混一色(6点)で合計22点となります。
  • 清一色(チンイーソー):一種類の数牌のみで手牌を構成する役です。全帯五を狙う過程で、手牌が一色に寄った場合、清一色との複合を目指すことができます。この場合、全帯五(16点)+清一色(24点)で合計40点となります。
  • 平和(ピンフ):全帯五の形がすべて順子で構成され、雀頭が役牌でない場合、平和との複合が可能です。ただし、平和は門前清でのみ成立するため、副露しないことが条件となります。この場合、全帯五(16点)+平和(2点)で合計18点となります。