清一色

清一色(チンイーソー)とは?

清一色(チンイーソー)とは、手牌を萬子(マンズ)・筒子(ピンズ)・索子(ソーズ)のいずれか1種類の数牌のみで構成する役のことです。字牌や他のスートを一切混ぜず、1種類の数牌だけで構成した場合に成立します。国標麻雀では非常に価値が高く、24番(ファン)が与えられる代表的な大役の一つです。

清一色の基本ルール・成立条件

  • 1種類の数牌のみを使用する:萬子、筒子、索子の中の1種類だけで手牌を揃えること。字牌は一枚も含まれてはいけません。
  • 基本的な和了形(4面子+1雀頭)を満たす:面子は順子(連続した数字の組み合わせ)でも刻子(同じ数字3枚)でも槓子でも可。雀頭(対子)も同じスートの数牌であることが必須。

例示的な牌形

  • 手牌:四筒・四筒・四筒(4筒の刻子)、五筒・五筒・五筒(5筒の刻子)、 七筒・七筒・七筒(7筒の刻子)、 八筒・八筒・八筒(8筒の刻子)、六筒・六筒(6筒の雀頭)
  • 説明:筒子だけで刻子を揃え、さらに2~8の牌のみを使っているため、清一色(24番)+碰碰和(6番)+断么九(2番)で合計32番になる高得点例。

清一色の注意点

清一色の戦術上の注意点

  • 配牌でのスート偏りを見極める:配牌の段階で特定の数牌が多く偏っている場合、清一色の可能性があります。中途半端な偏りなら早めに別の役への切り替えを考えることが大切です。
  • 手作りの柔軟性を保つ:清一色を目指す際、早い段階で牌を絞りすぎると、後半で手詰まりになる危険性があります。中盤までは複数の順子や刻子候補を柔軟に持ちながら、徐々に不要な数牌や字牌を整理していきます。
  • 他家の警戒と対応策:清一色を狙うと明らかに場に偏った切り出しが見られるため、他家からの牌が絞られやすくなります。できる限り序盤は手を隠して進め、中盤以降に一気に仕掛けるような流れを作ります。他家が警戒を始めたら、無理に清一色にこだわらず、混一色(ホンイーソー)などへの切り替えも柔軟に検討します。

他の役との組み合わせ

  • 碰碰和(対々和):刻子のみで清一色を揃えれば複合します。
  • 一色三節高:同じスートで数字が1段ずつずれた3つの刻子を作れば複合します(例:111筒・222筒・333筒)。
  • 一色三同順:同じ順子を同じスートで3組作れば複合します(例:456萬・456萬・456萬)。
  • 全帯五:全ての面子・雀頭に「5」が含まれる構成で清一色を完成すると複合可能です(例:345萬・456萬・567萬・555萬+55萬)。