七対

七対子(チートイツ)とは?

七対子(チートイツ)は、手牌を七組の対子(同じ牌2枚の組み合わせ)で構成する特殊な和了形です。通常の和了形である「4面子1雀頭」とは異なり、すべてが対子で構成される点が特徴です。国標麻雀では24番の高得点役とされています。

七対子の基本ルール・成立条件

  • 七組の対子を揃える:手牌14枚を、同じ牌2枚の組み合わせである対子を七組作る必要があります。
  • 門前清であること:副露(ポン、チー、明槓)をせず、すべて自分のツモで手牌を完成させる必要があります。
  • 四枚同一の牌の扱い:同じ牌を四枚持っている場合、それを二組の対子として扱うことが可能です。ただし、地域やルールによっては、四枚同一の牌を二組の対子として認めない場合もあるため、事前に確認が必要です。

例示的な牌形

  • 手牌:「1萬1萬」「3萬3萬」「5萬5萬」「7萬7萬」「9萬9萬」「2筒2筒」「4筒4筒」
  • 説明:七組の対子で構成されており、基本的な七対子の形です。

七対子の注意点

七対子の戦術上の注意点

  • 手牌の状況を見極める:配牌や序盤のツモで対子が多く含まれている場合、七対子を狙う好機と考えられます。しかし、無理に狙うと手詰まりを起こす可能性があるため、状況判断が重要です。
  • 待ちの形が単騎待ちになる:七対子の聴牌形は必ず単騎待ち(1枚待ち)となります。そのため、待ち牌の選択が和了率に大きく影響します。場の状況をよく観察し、和了しやすい待ちを選ぶことが重要です。
  • 防御力の高さを活用する:七対子を目指す過程では、不要な牌を早めに切り、手牌を安全牌で構成することで、他家の攻撃に対する防御力を高めることができます。

他の役との組み合わせ

  • 断么九(タンヤオ):2から8の数牌のみで七対子を構成した場合、断么九との複合が成立します。ただし、国標麻雀では断么九は2番の役であり、七対子の24番に比べて低いため、断么九の点数は加算されません。
  • 混一色(ホンイーソー):一種類の数牌と字牌で七対子を構成した場合、混一色との複合が可能です。この場合、七対子(24番)と混一色(6番)の合計30番となります。
  • 清一色(チンイーソー):一種類の数牌のみで七対子を構成した場合、清一色との複合が成立します。この場合、七対子(24番)と清一色(24番)の合計48番となります。
  • 混老頭(ホンロウトウ):1と9の数牌および字牌のみで七対子を構成した場合、混老頭との複合が可能です。ただし、国標麻雀では混老頭は12番の役であり、七対子の24番に比べて低いため、混老頭の点数は加算されません。