五門斉

五門斉(ウーメンチー)とは?

五門斉(ウーメンチー)は、国標麻雀における6翻の役種の一つで、3種類の数牌(萬子、筒子、索子)と風牌、三元牌の5つの種類の牌を全て含む和了形を指します。

五門斉の基本ルール・成立条件

  • 3種類の数牌(萬子、筒子、索子)を全て含むこと:手牌内に萬子、筒子、索子の全ての種類の数牌が含まれている必要があります。
  • 風牌と三元牌を含むこと:手牌内に風牌(東、南、西、北)と三元牌(中、發、白)のいずれかが含まれている必要があります。

例示的な牌形

  • 手牌:一萬・二萬・三萬(萬子の順子)、一筒・二筒・三筒(筒子の順子)、五索、六索・七索(索子の順子)、東・東・東(東の刻子)、中・中(白の対子)
  • 解説:萬子、筒子、索子の全ての数牌と、風牌(東)、三元牌(白)を含んでおり、五斉の条件を満たしています。

五門斉の注意点

五門斉の戦術上の注意点

  • 手牌のバランス:五門斉を成立させるためには、全ての種類の牌をバランスよく集める必要があります。特定の種類の牌に偏らないように注意が必要です。
  • 副露の活用:風牌や三元牌は他家からの捨て牌を利用してポンしやすい牌であり、副露を活用することで手牌を進めやすくなります。ただし、副露を多用すると手牌の情報が他家に伝わりやすくなるため、注意が必要です。
  • 手牌進行の柔軟性:五門斉は全ての種類の牌を含む必要があるため、手牌進行が制約されることがあります。状況に応じて他の役に切り替える柔軟性を持つことが重要です。

特殊な状況

  • 役満との関係:十三幺などの役満は、構成上必然的に五門斉の形を取りますが、役満が優先されるため、五門斉としての点数は加算されません。
  • 他の役との複合:五門斉は、全帯幺、箭刻、喜相逢などの役と複合しやすく、得点を大きく伸ばすことが可能です。

他の役との組み合わせ

  • 全帯幺(4翻):全ての面子と雀頭に1または9の数牌、もしくは字牌を含む場合、全帯幺の点数が加算されます。
  • 箭刻(2翻):三元牌(中、發、白)の刻子を含む場合、箭刻の点数が加算されます。
  • 喜相逢(1翻):2種類の花色で、同じ順子を2組持つ場合、喜相逢の点数が加算されます。