小于五

小于五(シャオユーウー)とは?

小于五(シャオユーウー)は、国標麻雀における12翻の役種の一つで、数牌の1から4までの牌のみで構成された和了形を指します。小于五は、萬子(マンズ)、筒子(ピンズ)、索子(ソーズ)のいずれかの花色において、1、2、3、4の数牌だけを用いて順子、刻子、将牌(雀頭)を構成する和了形です。この役は、手牌全体が1から4までの数牌で統一されていることから、「小于五」と呼ばれます。

小于五の基本ルール・成立条件

  • 数牌の1、2、3、4のみで構成すること:手牌全体がこれらの数牌だけで構成されている必要があります。
  • 順子、刻子、将牌を含む基本的な和了形を形成すること:通常の和了形と同様に、4つの面子(順子または刻子)と1つの将牌(雀頭)を揃える必要があります。

例示的な牌形

  • 手牌:一萬・一萬・一萬(萬子の1の刻子)、二萬・二萬・二萬(萬子の2の刻子)、三筒・三筒・三筒(筒子の3の刻子)、一索・二索・三索(索子の 123の順子)、四萬・四萬(萬子の4の対子)
  • 解説:この手牌は、全ての牌が1~4の数牌で構成されており、刻子と対子がに組み合わされています。したがって、小于五の

小于五の注意点

小于五の戦術上の注意点

  • 手牌の調整:序盤から1~4の数牌を集める戦略が求められます。不要な5~9の数牌や字牌は早めに処理し、手牌を小于五の形に近づけることが重要です。
  • 他家の捨て牌の観察:必要な牌が他家によって捨てられている場合、手牌の進行を再検討する必要があります。特に、1~4の数牌が場に多く出ている場合は、小于五の成立が難しくなる可能性があります。
  • 柔軟な戦略:小于五は高得点の役ですが、手牌の進行状況や場の状況によっては、他の役への切り替えも検討する柔軟性が必要です。

特殊な状況

  • 七対(チートイツ)との複合:従来の規則では、小于五は基本的な面子構成でのみ成立するとされていましたが、現在の共通認識では、七対の形でも小于五が成立し、七対(24翻)と小于五(12翻)の合計36翻が得られるとされています。
  • 無字(ウーヅ)との関係:小于五は数牌のみで構成されるため、無字(1翻)の役も同時に成立しますが、重複して計算されません。

他の役との組み合わせ

  • 清一色(チンイーソー、24翻):一つの花色の数牌だけで構成される役で、小于五と組み合わせることでさらに高得点が期待できます。
  • 推不倒(トゥイブーダオ、8翻):牌面に上下の区別がない牌だけで構成される役で、小于五と組み合わせることで追加の翻数が得られます。
  • 四归一(スーグイイー、2翻):同じ牌を4枚集めて一組とする役で、小于五と組み合わせることで追加の翻数が得られます。