純正九蓮宝燈(ジュンセイチューレンポートウ)

純正九蓮宝燈(じゅんせいチューレンポートウ)とは?

純正九蓮宝燈は、役満のひとつである九蓮宝燈(チューレンポートウ)のうち、最も完成度が高い形、いわゆる“9面待ち”となる形を指します。 一般的に「九蓮宝燈」は以下のような清一色(1種類の数牌)で、111 2345678 999

九蓮宝燈の基本ルール・条件

九蓮宝燈の基本条件

  • 1種類の数牌(萬子・筒子・索子)のみを使った清一色で、
  • 1と9を各3枚ずつ含み(合計6枚)、2〜8を少なくとも1枚ずつ含む合計9枚以上を最小構成として、最終的に14枚で和了。
  • 門前(鳴きなし)でなければならず、ポン・チーをすると九蓮宝燈の形は崩れる(ローカル例外を除き)。

純正九蓮宝燈(9面待ち)への到達

  • 通常の九蓮宝燈形は、和了時に 「1,1,1,9,9,9 + 2,3,4,5,6,7,8」を含む形。
  • しかし、対子(重複)になっている牌が既に存在する場合は、待ちが1~8種程度に限られることもあります。
  • 純正九蓮宝燈(9面待ち)では、端牌(1と9)が各3枚、2〜8が各1枚ずつ揃った時点でテンパイし、あと1枚を引けば九蓮宝燈となるため、その1枚がどの牌でも(1~9どれでも)和了できる→ 9面待ち、という超多面待ち状態になります。

純正九蓮宝燈の注意点

通常の九蓮宝燈との違い

  • 普通の九蓮宝燈は、上がり牌によっては待ちが1〜8面程度に減るケースがあります(既に一部の数牌が対子状態になっているなど)。
  • 純正9蓮の場合はテンパイ段階が9面待ちという圧倒的な多面待ちになり、和了率が非常に高い。ただし、そこまで牌を揃える運が必要で難易度がさらに上がります。

フリテンの懸念

  • 9面待ちとはいえ、自分で捨てた牌に含まれる場合はフリテンとなり、他家の捨て牌ではアガれなくなる。
  • 「絶対に和了率が高い」というわけでもなく、捨て牌管理でフリテンを回避する工夫も要します。

速度と他家の攻撃

  • 純正九蓮宝燈を狙うには、門前清一色で端牌・中張牌を揃える作業が不可欠。時間がかかりがちで、他家から和了される前に完成しづらいリスクも高いです。
  • また、途中でバレると、相手から警戒されて危険牌が抑えられたり、他家もスピードを上げて阻止してくる可能性があります。

ダブル役満

  • 前述の通り、純正九蓮宝燈=ダブル役満というハウスルールやフリー雀荘ルールは存在します。
  • 公式競技では通常1役満扱いであり、複合もしないのが主流です。