天和(テンホー)

天和(テンホー)とは?

天和(テンホー)は、日本麻雀における最上級の役満のひとつで、親(庄家)が配牌時点で、すでに和了形を完成しているという極めて珍しい現象を指します。文字通り、「天から与えられた和了(手牌)」という名にふさわしく、試合開始直後に和了が確定するため、他家はどうしようもありません。発生確率が極端に低く、実践で巡り合えることは非常にまれですが、その分“伝説的”な扱いであり、役満点が与えられます。

天和基本ルール・成立条件

親の配牌14枚がすでに完成

  • 天和は親(第一局の起家、または連荘して親を継続しているプレイヤー)が、配牌の14枚で完全に和了形になっているときに成立します。
  • いわゆる「最初からテンパイどころかアガリ形(4面子+1雀頭 or 七対子など)になっている」状態です。

捨て牌・ツモが一切ない

  • 一巡目の自分の打牌やツモ行為すらなく、配牌を開けた瞬間に「和了!」と宣言できるため、他家が手を進める機会はおろか、一枚の牌も捨てられていません。
  • 他家の鳴きも当然起こり得ないので、文字通りゲーム開始と同時に決着するような場面です。

家庭・場ルールによる差異

  • 基本的に、先制のカン(暗槓を含む)や鳴きが発生する前でなければいけないため、誰かが何かアクションを起こした時点で天和は消滅します。
  • ごく一部のローカルルールで「天和はダブル役満」とするケースもありますが、標準的な競技ルールではシングル役満として扱われるのが一般的です。

天和の注意点

戦術的にはほぼ無関係

  • 天和は配牌のみで完成しているため、プレイヤーの意思決定が介在できる余地は一切ありません。
  • 他家がどうにか防御を行うことも不可能で、成立すれば問答無用で役満和了となります。
  • したがって天和に向けての特別な「狙い」や「戦略」はなく、完全に運任せの現象と言えます。

宣言のタイミング

  • 親は配牌を受け取った14枚を確認し、和了が確定していれば即座に「ツモ!」と宣言します。
  • ここで他家がチョンボなど何か先にアクションすることはあり得ません。もし親が間違って手牌を崩したり、捨て牌を行ってしまうと天和が消滅するので、配牌チェックは慎重に。

得点とラウンドへの影響

  • 天和は役満として満貫の何倍にもなる高得点(通例32000点相当:親なら48000点相当など)を一瞬で手にするため、試合展開を大きく左右します。
  • 親が天和を和了すると連荘(親継続)が行われるのが通常で、さらに大きなアドバンテージを築くことが可能です(ルールによっては初局の天和なら次局へ進む場合もありますが、基本は連荘)。

地和(チーホー)との比較

  • 地和(チーホー)は子(親以外のプレイヤー)が開局1巡以内にツモ和了した場合の役満(ただし他家の鳴きがないことが条件)。
  • 天和は「親」が配牌14枚で即アガリなのに対し、地和は「子」が最初のツモで和了するもの。
  • どちらも極端に低確率かつプレイヤーの戦術が介入する余地のない役満です。

ダブルリーチとの混同

  • ダブル立直(ダブリー)は、配牌または第一ツモでテンパイし、最初の打牌でリーチをかける行為。
  • 天和はそもそもツモも捨牌も行わないので、ダブルリーチなどとの兼ね合いは生じません。
  • 時々「配牌テンパイでダブリー」と「天和」を混同する人がいますが、天和は既に和了、ダブリーはテンパイ宣言という大きな差があります。